快適に走るための工夫
ツーリングは女性ライダーにとっても大きな楽しみですが、準備不足で出発してしまうと途中で「あれが足りない」「これを持ってくればよかった」と後悔することがあります。まずはライディングウェアの選び方です。季節によって気温や天候が変わりやすいため、インナーやウィンドブレーカーなど、重ね着を前提とした装備を用意しておきましょう。特に高地に向かうツーリングでは気温が急激に下がる場合があるので、薄手でも防風効果のあるジャケットやパンツがあると安心です。
荷物の準備と積載の工夫
いざツーリングに出かけるとなると、意外と荷物が増えてしまうもの。地図やスマートフォン、予備の充電器やカメラ、防寒具、さらに飲み物や軽食など、必要なものをすべて持つとバッグがパンパンになりがちです。タンクバッグやサイドバッグ、シートバッグなど、バイクに取り付けられる専用バッグを活用すると、走行中の安定感を確保しやすくなります。荷物を積む位置が偏るとバランスを崩しやすいため、左右の重さが均等になるように注意しましょう。必要なら荷崩れ防止のベルトやネットを使うなど、安全第一で準備してください。
ツーリング中の実用的な対策
長時間走ると疲労がたまりやすいので、早め早めの休憩を心がけることが大切です。特に初めて走るコースや山道などは思った以上に体力を消耗します。サービスエリアや道の駅など、休憩スポットをあらかじめ地図で調べ、1〜2時間おきに休憩を入れる計画を立てると安心です。また、急なトラブルに備えて簡易的な工具セットやパンク修理キットを持っていると心強いです。バイクの基本的な点検(チェーンやタイヤの空気圧など)を出発前に済ませておくのも、トラブルを未然に防ぐポイントとなります。
心の余裕と安全マージン
女性ライダーは「他のライダーに迷惑をかけたくない」と思いがちですが、必要以上に焦ってしまうと危険が増します。ツーリングはあくまで自分のペースで楽しむことが大前提です。仲間と走る場合でも、疲れやすい人は休憩回数を多めに設定してもらうよう相談すると良いでしょう。急な天候の変化やルート変更にも柔軟に対応できるよう、タイムスケジュールには余裕を持たせましょう。慌ただしくなると事故リスクが高くなるだけでなく、楽しい思い出が半減してしまいます。しっかり準備をしたうえで、「何かあっても大丈夫」と心に余裕をもって旅に出ることで、ツーリングはより充実したものになります。