千葉県のおすすめツーリングスポット「行元寺」
千葉県は首都圏からのアクセスも便利で、女性ライダーがツーリングに出かけやすいエリアのひとつです。
千葉県は海の幸や山の幸が豊富な地域で、ふらっとツーリングに出かけるのにぴったりなので、ストレス解消にもぴったりです。
神社仏閣に興味のある人なら、一度行元寺(ぎょうがんじ)に立ち寄ってみるのも楽しいかもしれません。
行元寺は千葉県いすみ市にあるお寺で、一見すると何の変哲もない寺院ですが、実は「波の伊八」という異名で知られた彫刻師・武志伊八郎信由の傑作である「波に宝珠の図」があることで有名です。
葛飾北斎は1806年に行元寺を訪れて「波に宝珠の図」に深く感動したと言われ、この作品に触発されて「富嶽三十六景」の代表作である「神奈川沖浪裏」が制作されます。
北斎独特の波の描写には、行元寺の欄間の大きな影響があったというわけです。
「波に宝珠」は伊八が58歳の時に制作したもので、海外はもとより、海外からも多くのファンが参拝に訪れています。
伊八は房総の雄大な風景を眺めて彫刻を制作し、後代の偉大なアーティストに影響を与えていたというわけです。
行元寺を創設したのは入唐八家のひとりとしても名高い円仁で、849年の開基以来、阿弥陀如来をご本尊とする天台宗の寺院として親しまれています。
行元寺へのアクセスルート
行元寺にアクセスする際、伊八の作品をテーマに近辺を周遊したいのであれば、千倉駅から真野寺・石堂寺を経て行元寺に至るルートがおすすめです。
真野寺は725年に開山した真言宗智山派の寺院で、行基の作と伝えられる覆面千手観音などもあり、美術的価値が高いお寺として有名です。
国吉駅からはバイクで約15分の行程で、土日以外は前もって予約をしておくことが大切です。
ちなみに、行元寺からバイクで約20分のところにある天台宗の寺院の飯縄寺でも、伊八の作品である欄間彫刻「天狗と牛若丸」を鑑賞することができます。
短時間のツーリングでも日本の歴史に深く触れ、日本を再発見することができるので、週末を利用して出かけてみることをおすすめします。
行元寺周辺のグルメスポット
行元寺にツーリングで出かけたら、ぜひ一度は試してみたいのが「伊八飯(いはちめし)」です。
伊八飯というのは波の伊八にちなんだ地元のおすすめグルメで、中でも「女良食堂」のなめろう丼は地元のファンも多いおすすめメニューです。
なめろう丼は鰯やイワシを細かく叩いて味噌やネギと混ぜ、ご飯にのせたどんぶりもので、この地ならではの新鮮な魚介類の醍醐味を満喫できることで人気です。
女良食堂はトンテキやラーメンも美味しいので、何回か通うのもおすすめです。